7大ロス(機械・設備の7大ロス)
生産現場において、生産設備の総合効率を悪化させる7つの大きな要因のこと。
[解説]
設備の総合効率とは、時間稼働率と性能稼働率と良品率をすべて掛け合わせたものとして計算されます。この設備総合効率が設備の管理レベルを評価する指標となりますが、得てして設計時に想定した設備総合効率との間に乖離が発生しがちです。この主要因が「7大ロス」になります。
以下の7つを指します。
1.段取り・調整ロス
装置に加工物をセットする時間や、加工時の寸法出しなどの作業によるロス
2.工具/消耗品交換ロス
切削工具やドリルなどの工具、および消耗品の交換作業によるロス
3.故障ロス
故障で設備が停止するために発生するロス
4.立ち上がりロス
設備の電源が入ってから想定した速度で稼働するまでのロス
5.空運転ロス
ラインバランスが悪く、一部の機械がものを生産しない状態になることによるロス
6.チョコ停ロス
軽微な問題ですぐ回復するが、頻繁に設備が止まってしまうことによるロス
7.不良・手直しロス
製品の不良や、不良品の手直しの作業によるロス
上記のうちいずれの問題が設備の総合効率に影響を与えるかは生産ラインにより異なるため、十分な情報収集と適切な対策が必要になります。